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高槻・初夏の散策コース:森林に癒されながら寺社をめぐる「樫田コース」をご紹介します。

高槻市観光協会(たかつきマルマルナビ)では、11の地域の散策コースをご案内しているのですが、本日は、高槻の最北に位置し総面積の90%を山林が占める樫田地区の散策コース、見どころをご紹介します。

樫田地区にはJR高槻駅からバスで40分ほどで到着するのですが、その山々に囲まれたのどかな景色、澄んだ空気に心が安らぐのを感じる方はきっと多いことと思います。この自然の中に溶け込むようにひっそりと点在する寺社をめぐるのが樫田コースの特徴。おすすめのルートは、出灰(いずりは)バス停から素戔嗚神社(すさのおじんじゃ)、尸陀寺跡(しだじあと)、大神宮社(だいじんぐうしゃ)をまわって、この地域のシンボリックな存在である樫船神社へ向かうもの。最後に、子どもたちやご家族にも人気の施設、高槻森林観光センターからバスで市内に戻るというコースです。

この散策コースは、高槻市域を流れる芥川につながる田能川や出灰川が流れる道沿いを歩くことも多いのですが、水のある風景、森のある風景はやはり気持ちがいいですし、普段の生活の忙しさ、都会の喧騒を離れて心身ともにリフレッシュしたい!という方にはぴったりです。

ちなみに、田能川沿いの道は丹波街道(京から亀岡・園部・福知山を経て但馬国へ向かう街道)で、その山裾には平安時代初期(9世紀)から鎌倉時代(13世紀)にかけて営まれた集落跡も発見されています。歴史好きな方は、古の人々に思いを馳せたり、歴史的見地から参拝めぐりをされるのも面白いかと思います。

※現在コースの一部が通行止めになっている箇所がありますので、ご注意ください。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/m/fusuigai/kanren_jyouhou/1529363674737.html

※高槻には地元をこよなく愛する人々が運営する「高槻ボランティアガイド」という組織があります。高槻の名所が詰まった散策モデルコースの歴史案内、自然豊かなハイキングコースの案内を行っています。ガイドの話を聞きながら歩くと、またひと味違った散策が楽しめますので、ぜひご利用ください。

樫田コース

所要時間:約6時間~ ※JR高槻駅からバスでアクセスしたときの目安
歩行距離:約13km
Web:https://www.takatsuki-kankou.org/model-course/kashida.html

素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)

高槻市北部出灰に建ち、出灰川・田能川・渓谷川の合流地点付近に鎮座しています。その名の通り素盞嗚尊(スサノオミコト)を祀り、高い立木に囲まれ静寂に満ちた境内には、神仏習合(しんぶつしゅうごう)時代の牛頭天王(ごずてんのう)の灯籠が残っています。また、鳥居左にある御神木の巨大なカツラの木は、府の天然記念物に指定されています。

尸陀寺跡(しだじあと)

室町時代中期の禅僧で「一休咄(いっきゅうばなし)」でも知られる一休禅師が開創したといわれる草庵の跡です。嘉吉2年(1442年)一休49歳の時にこの地を訪れたといわれています。脇に立つ石碑は、昭和37年(1962年)に地元自治会の手によって建立されたものです。

大神宮社(だいじんぐうしゃ)

祭神に豊受姫命(トヨウケヒメノミコト)をいただき、創建の年月は不詳だが、社伝によれば、元禄11年(1698年)に本殿を造営したとされています。毎年2月に祈念祭、10月に秋祭り、12月には新嘗祭などが行われ、今も伝統の儀式に基づく神事が守り伝えられています。

樫船神社(かしふねじんじゃ)

樫田を見守るように鎮座する神社で大己貴命(オオナムチノミコト)を祭神とする貞応元年(1222年)に田能(たの)の村人たちの手によって造営され、神像と仏像が奉納されたといわれています。社殿には木造の神像と船の模型が安置され、「樫田(かしだ)」の名前の由来にもなったといわれます。今なお信仰厚き田能の鎮守です。

高槻森林観光センター

気軽に森と触れ合える複合観光施設です。お菓子の森のカフェや森の朝市、一年中シイタケ狩りが楽しめる「しいたけセンター」など豊富な施設がそろっています。ご家族ご友人と楽しい1日をお過ごしください。
高槻森林観光センター公式HP:http://www.o-forest.org/center.html

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