高槻市観光協会公式サイト たかつきマルマルナビ

MENU
Language

観光協会からのお知らせ観光協会からのお知らせ

神峯山寺、本山寺とともに創建された山岳寺院「安岡寺」。日・祝には国の指定重要文化財「木造千手観音坐像」も見られます。

たかつきマルマルナビでは、昨年、高槻市観光協会がオススメする10の散策モデルコースをご紹介してきましたが、今年は散策コースではご紹介しきれなかった高槻の見どころをピックアップしてご紹介していきたいと思います。

本日ご紹介するのは、地元の方々に「高槻観音」の名で親しまれている「安岡寺(あんこうじ)」です。

かつて七高山のひとつに数えられた修験霊場、神峯山寺(かぶさんじ)の南に位置するこのエリアは、小高い山となっていて、昔から観音霊地として信仰されてきました。寺伝によれば、桓武天皇の兄で光仁(こうにん)天皇の子である開成皇子(かいじょうおうじ)が775年(宝亀6年)に創建したと伝えられています。

安岡寺の本尊は、秘仏で開成皇子の作と伝えられる如意輪観音(にょいりんかんのん)。本堂の背後の山には、開成皇子の弟子であった開智(かいち)が一字一石の大般若経を書写した般若塚があります。この大般若経を本堂の背後の丘に安置したことから、安岡寺般若院と呼ばれるようになったと言われています。

現在も境内には石塔が祀られており、仲秋の名月の日には万燈(まんどう)供養が行われ、参詣の人々のとなえる般若心経が周囲に響きわたります。また、節分の先がけとして2月1日には大護摩(おおごま)供養が行われており、多くの参詣者が訪れます。
※今年(2021年)は新型コロナウイルス感染防止のため、実施いたしません。

この大護摩供養では、本堂の東側に祀られている弘紹不動明王(こうしょうふどうみょうおう)を本尊とし、大勢の大峰山の行者が大護摩を焚き、火渡り式を行います。

安岡寺の本堂。安岡寺は天災や兵火により焼失した歴史がありますが、そのたびに再建・再興されてきました。

なお、安岡寺は新西国三十三ヶ所観音霊場※ の客番に数えられ、大護摩供養、万燈供養などの季節の節目にある年中行事のほか、初詣でも賑わいをみせています。

※新西国三十三ヶ所観音霊場は、1932年(昭和7年)大阪時々新報、京都日日新聞、神戸新聞を母体とした三都合同新聞社が、近畿二府四県(大阪・和歌山・奈良・京都・滋賀・兵庫)の寺院の中から、わが国の仏教の始祖・聖徳太子の”和の道”と、平和な世界建設を基調に、信仰と健全な探勝行楽を兼ねる巡拝コースとして、一般読者の意見を中心に選定されたもの。安岡寺のように客番札所も含めて38ヵ所あります。

ところで、安岡寺にはもうひとつ見どころがあります。

それが毎週日曜と祝日に観音堂が開帳されるときにだけ見られる「木造千手観音坐像」です(国の指定重要文化財)。もとは真上にあった安正寺の本尊と伝えられ、1870年(明治3年)に安正寺が廃寺になったため安岡寺の客仏として移ってきました。

この千手観音座像は1974年(昭和49年)に国の重要文化財に指定されたあと、長らく京都国立博物館に寄託されていましたが、現在は安岡寺の境内に青梅観音堂(本堂の右側)に安置されています。普段は閉扉していますが、毎週日曜は拝観することができます。千手観音座像は10世紀(平安時代後半)の作とみられ、坐像としては日本最大級(高さ137cm)と大変貴重なものです。観音巡りをされている方や仏像ファンの方はもちろん、ご興味のある方はぜひ一度お立ち寄りください。

安岡寺(あんこうじ)

住所:〒569-1028 大阪府高槻市浦堂本町41-1
TEL:072-687-0727
拝観時間:9:00~17:00
駐車場:有り

市営バスのご案内

JR高槻駅北 1番のりば 53、54系統「上の口」「原大橋」行き、または、2番のりば51、60、61、62、63系統「塚脇」「田能」「中畑回転場」「二料」「杉生」行き(約8分乗車)「浦堂」下車徒歩10分
※JR高槻駅からのバス時刻表、上の口行きはこちら、原大橋行きはこちら、塚脇・田能・中畑回転場・二料・杉生行きはこちらをご覧ください。 

年月別
Copyright© 2017- 公益社団法人 高槻市観光協会
All Rights Reserved.
×
×