昨年、たかつきマルマルナビでは、観光協会がオススメする10の散策モデルコースをご紹介しましたが、今年は散策コースではご紹介しきれなかった高槻の見どころをご紹介していきます。先月は775年に創建されたと伝わる山岳寺院・安岡寺を取り上げましたが、本日は「三好山(みよしやま)・芥川山城跡(あくたがわさんじょうあと)」をご紹介します。
▲動画:芥川山城整備保存 服部 城山地区実行委員会制作
芥川山城は、標高182メートルの三好山にあり、大阪平野を見渡す天然の要害を利用した戦国時代屈指の城郭で、織田信長に先駆けた天下人との呼び名も高い三好長慶(ながよし)の居城として知られています。(長慶は当時の将軍・足利義輝を没落させ、将軍方の武将が立てこもった芥川山城を奪って7年間本拠地としました。その後、長慶は近畿の支配を確立しため、織田信長に先駆けた天下人と位置付けられています。)
こうした歴史背景から、三好山・芥川山城跡は歴史ファンをはじめ一部の方に知られるスポットではあったのですが、2017年4月に「続日本の100名城」に選ばれたことを機に全国的に注目を浴び、年々訪れる方が増えています。
※「続日本100名城」の公式スタンプは、JR高槻駅中央改札階にある観光案内所(10:00~17:00 毎週月曜休み)、阪急高槻市駅エミル高槻2F(平日 9:00~17:00/土日祝 10:00~17:00)にある高槻市観光協会事務所、高槻市立しろあと歴史館(10:00~17:00 毎週月曜休み・祝日の場合は翌日休み)の3カ所に設置しています。
また、高槻市が昨年11~12月に山頂の本丸より一段下の曲輪(くるわ)を発掘調査したところ、三好長慶が建てた櫓(やぐら)とみられる建物跡も確認されました。
建物の規模は4.2メートル四方。連続して並ぶ礎石の周囲に「塼(せん)」と呼ばれる瓦製の板が建物を囲むように地面に差し込まれた「塼列(せんれつ)建物」であることがわかりました。(山城に塼列建物があることは珍しく全国で5例目です。)こうした遺構の他、土師器皿(はじきざら)やすり鉢などの土器なども出土されています。
現在、高槻市のしろあと歴史館では、発掘調査で出土品などが見られる特別展示が催されています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
しろあと歴史館トピック展 芥川山城跡 発掘調査速報展
会期:1月30日(土)~3月28日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、2月12日(金)、2月24日(水)
住所:〒569-0075 大阪府高槻市城内町1-7 [地図(Google Map)]
TEL:072-673-3987
登山ルート
芥川山城の登山ルートは「塚脇ルート(下図①→③→⑥→⑦)」「上の口(かみのくち)ルート(下図⑤→⑥→⑦」「大手筋ルート下図①→③→④→⑦」の3つルートがあります。塚脇ルートがもっともなだらかで登りやすいルートとなっており、このルートで登ると江戸時代の集落跡、猪鼻に至り(T字路になっています)、左に折れるとかつての城内に到着します。(直進する道が上の口ルートになります。)※大手筋ルートは急勾配で一部道が悪いため初心者はお避けください。
〇ご注意
・三好山は私有地になりますので、ゴミは持ち帰るなどマナーを守ってください。
・移動中は怪我や事故のないよう十分にお気をつけください。万一、怪我や事故が発生しても当会は責任を負うことができない旨、ご了承ください。
市営バス・駐車場のご案内
登山の際は、市営バスをご利用ください。また、塚脇ルート・大手道ルートで登られる方は「塚脇」バス停を、上の口ルートで登られる方は「上の口」バス停を下車。
○最寄りのバス停「塚脇」(摂津峡下流側)
JR高槻駅北 2番のりば「51 塚脇」行き(約15分乗車)「塚脇」下車
※JR高槻駅からのバス時刻表はこちらをご覧ください。
○最寄りのバス停「上の口(かみのくち)」(摂津峡上流側)
JR高槻駅北 1番のりば「54 上の口」「53 原大橋」行き(約20分乗車)「上の口」下車
※JR高槻駅からのバス時刻表、上の口行きはこちら、原大橋行きはこちらをご覧ください。
○摂津峡下の口(しものくち)駐車場
お車でお越しの方は摂津峡に隣接する駐車場をご利用ください。
※カーナビでお越しの方は「摂津峡公園管理事務所 または 072-687-9449」で検索ください。
開場時間:9:00〜17:00
駐車料金:1,000円
収容台数:約160台(普通車)
お問い合わせ:高槻市観光協会 (TEL:072-675-0081)