昨年(2021年)3月に全面オープンした「安満遺跡公園(あまいせきこうえん)」は、JR高槻駅からも阪急高槻市駅から10~15分ほど歩いた場所にある、とても大きな公園。(甲子園5つ入るほどの広さを誇ります。)開園以来、老若男女を問わず多くの方々に利用され、今や高槻のランドマークのひとつとなっています。
先日、マルマルナビでは、公園の西側の施設情報を中心に、安満遺跡の歴史が子どもたちにもわかりやすいと評判の展示室について取り上げましたが、本日は公園の東側についてご紹介したいと思います。
安満遺跡公園は大きく分けると西側と東側に分けられ、駐車場も両方にあります。西側と東側のあいだには近隣の方が利用する一般道路が通っていますので、道路を渡る際は指定の横断歩道から渡ってください。
公園の東側(上写真では右側)には、いつも子どもたちの楽しそうな声が聞こえる「ふわふわドーム」、そして、ステージイベントも開催される屋根付き広場「SAKURA広場」があり、晴れた日にはファミリーでにぎわいます。
手前に見えるのが子どもたちに大人気の「ふわふわドーム」。利用時間は、10:00~17:00(季節により変動)、対象年齢は3歳~小学生以下となっています。
また、ドッグランやトリミングサロンなどが併設されたペットサービス施設「GRASS DOG & CAT」、アウトドア体験や食事、デイキャンプ(バーベキュー)が楽しめる施設「Camp Gear & Cafe BASE」、外のテーブルならペットと一緒にお茶を楽しめる「スターバックス」もあります。
人とペットの豊かな暮らしサービスショップ「GRASS DOG & CAT」。トリミングサービスのほか、愛犬を最大3時間30分まで一時預かりしてもらえるサービスなどがあります。サービスの詳細は、公式サイトをご覧ください。
体験型キャンプカフェ「Camp Gear & Cafe BASE」。店内ではワッフルやピザ、お肉料理などを楽しむことができ、キャンプ用品も販売されています。随時開催されているアウトドア体験(イベント)については、公式サイトをご覧ください。
このように、人気施設の多い東側ですが、安満遺跡公園は「日本の歴史を紐解く遺跡が見つかった!」※ということが公園づくりのコンセプトとなっているため、他の公園にはない面白さがあります。
※安満遺跡公園がある地域は、約2500年前(弥生時代前期)、近畿地方でもいち早く米づくりを始めた大環濠(かんごう)集落(周囲に堀をめぐらせたムラ)がありました。縄文時代の遺跡で良く出土される「漆(うるし)塗りの櫛(くし)や簪(かんざし)」が出土したことから、このエリアでは縄文人と弥生人が出会い、共生したのではないかと言われています。
そのひとつが、公園の東端にある2メートル以上の高さのある壺のオブジェです。
安満遺跡は、複数回におよぶ発掘の際、当時の人々が居住エリア(環濠で囲まれているエリア)、農耕エリア、墓地エリアを区分けして生活していたと考えられているのですが、この壺のあるエリアは墓地があったエリアだと見られています。
当時の人々は、墓にお供えするものを特別な壺に入れていたと考えられる形跡が見つかっており、このことから、その象徴としてオブジェを設置されています。また、実際に壺のオブジェの近くには、当時のお墓がいくつか再現されていますので、この記事をご覧になった方には、ぜひ探していただければと思います。
このように、安満遺跡はところどころに当時の生活をしのばせるものが点在しており、簡単な説明パネルも設置しています。安満遺跡公園にお越しになった際には、ぜひ歴史も併せてお楽しみいただければ嬉しいです。
安満遺跡公園
住所:高槻市八丁畷町12番3号
TEL: 072-648-4725
駐車場:西152台、東275台(100円/30分〈1日最大800円〉)、中型自動車(マイクロバス):1,000円/回、大型自動車(大型バス):2,000円/回
Web:https://www.seibu-la.co.jp/park/ama-sitepark/
たかつきマルマルナビ:https://www.takatsuki-kankou.org/ama-site-park/