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三島江、西面、柱本の名物祭「三島鴨神社の秋祭」をご紹介します。

今秋の週末は天気に恵まれ、高槻で開催されているイベントも例年以上ににぎわっていますが、みなさんはイベントや行楽の秋を楽しまれていますでしょうか。

本日は、地元の人たちが長年大切にしてきた地域によってのお祭り「三島鴨(みしまかも)神社の秋祭」をご紹介します。

三島鴨神社は、高槻市の南端、淀川沿いの三箇牧(さんがまき)地区三島江(みしまえ)にあり、その起源は仁徳(にんとく)天皇の時代(4~5世紀頃)までさかのぼる古社です。
※淀川は古くから国や地域間の物流、交流に使われてきた重要な川として知られていますが、三島鴨神社の創建は、仁徳天皇が淀川鎮守(ちんじゅ)のため、御島(三島/淀川の川中島)に大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀ったことが起源と伝えられています。その後、豊臣秀吉の淀川堤防修築の際に、現在の地に遷されました。

まさに古くから地域の氏神様と親しまれてきた三島鴨神社では、一月一日の歳旦祭、節分祭、春祭、秋祭と祭典が執り行われていますが、五穀豊穣を祈る秋祭は、三島江、柱本(はしらもと)、西面(さいめ)の3地区の氏子が参加する「高張り提灯(たかばりちょうちん)宮入り」神事もあり、地元では知られた恒例行事となっています。
※秋祭は、毎年10月第4週に行われ、今年は去る10月28日、29日(土日)の2日間にわたって開催されました。

筆者は初日の宵宮(よいみや)に訪れたのですが、拝殿では地元保育園の園児による和太鼓、地元ピアノ教室の子どもたちによる演奏など、「地元の人による、地元の人のためのお祭り」という風情で、境内もにぎわっていました。

日が暮れたあとは、宵宮のクライマックス、高張り提灯宮入りです。

「氏子中」「御神燈」と書かれた高張提灯を掲げ、独特の節まわしに味がある宮入唄(高槻市三箇牧(さんがまき)郷土民謡)を唄いながら、各地区を練り歩いてきた男衆が鳥居をくぐるのを見守ります。

境内の外に並ぶ高張り提灯の様子。三島江、西面、柱本の3地区の宮入りの順番は毎年入れ替え制で、今年は三島江の方々が先頭に立って宮入しました。

道中は一人で高張り提灯を持ちますが、提灯は鳥居よりも背が高いため、鳥居をくぐるときは男衆が協力しながら宮入り。

宮入り後、拝殿の前に一列に並ぶ様子。

宮入り後、高張り提灯を拝殿の前の柱にくくりつける様子。

記事では、お聞かせすることができないのが残念ですが、宮入唄は、何度も繰り返すうちに耳に残る音頭で、先日こちらでもご紹介した安満地区の磐手杜(いわてもり)神社の神輿渡御神事(みこしとぎょしんじ)、通称、馬祭(うままつり)での宮入唄ともよく似ていました。

聞けば、宮入唄の元唄は「伊勢音頭道中唄」で、大阪では「熊野節」と変わっていったとのことで、少しずつ節は違うものの「棟上げ祝い音頭」として、北摂津ではよく歌われているそうです。磐手杜神社の宮入唄や、棟上げ祝い音頭を聞いたことがある方は、ぜひ聞き比べていただきたいなと思います。

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三島鴨神社(みしまかもじんじゃ)

住所:高槻市三島江2-7-37
TEL:072-678-0488
アクセス:JR高槻駅南口 2番のりば、または、阪急高槻市駅2番のりばから、22系統「柱本団地」行き(乗車時間:約30分)「西面口」下車 徒歩約10分、または、23系統「柱本団地(復路 三島江経由)」行き(乗車時間:約50分)「三島江」下車すぐ
※高槻市営バスの時刻表(JR高槻駅南口阪急高槻市駅)をご確認ください。

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